「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

飲食店の集客は、立地や価格競争で決まる時代ではありません。今求められているのは、「どんな商品が、どんな価値を持ち、なぜ今行くべきなのか」を明確に伝える商品情報を軸にした集客設計です。情報があふれる現代において、お客様は価格や距離だけで店を選んでいるわけではなく、「行く理由」を探しています。その理由をつくるのが商品情報です。

基本となる考え方は、「商品×広告の複数展開」に「強力なオファー」を掛け合わせる戦略です。集客動線が一つ、売りとなる商品が一つだけでは、どうしても届くお客様の数には限界が生まれます。主力商品だけで勝負するのではなく、切り口の異なる複数の商品を用意し、それぞれを広告や媒体ごとに展開することで、認知の間口は一気に広がります。

例えば、同じ店舗でも「看板メニュー」「期間限定商品」「ボリューム訴求商品」「健康志向商品」など、角度を変えた商品情報を用意します。それをSNS、Google、チラシ、店頭POPなど、媒体の特性に合わせて発信することで、異なる顧客層に同時にアプローチできます。これが「商品×広告の複数展開」です。

そして、ここに戦略的に投入するのが「強力なオファー」です。極端に言えば「今月のご来店でお会計から50%オフ」といった、一目で来店理由になる施策です。オファーは常時行うものではありませんが、初来店の心理的ハードルを下げ、行動を後押しする力は非常に強力です。新規集客が鈍ったタイミングや、勝負月に絞って使うことで、効果を最大化できます。

重要なのは、オファーを感覚で出さないことです。目的は「売上を下げること」ではなく、「来店動機を明確にすること」にあります。商品情報で興味を喚起し、オファーで背中を押す。この役割分担が明確になると、集客は安定し始めます。

幅広い顧客ニーズに応える商品情報の設計と、計算されたオファー投入。この二つを組み合わせることで、集客は偶然ではなく再現性のある仕組みに変わります。安定した集客と売上拡大を実現したいなら、まず見直すべきは立地や価格ではなく、「何を、どう伝えているか」です。