「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

この時期は気温・湿度が上昇し、ノロウィルスやO157などの食中毒が発生しやすい季節です。店舗として「食中毒注意報」を発令し、全スタッフが一丸となって衛生管理を徹底しましょう。

まず最優先すべきは従業員の体調管理です。発熱・下痢・嘔吐などの症状がある場合は、絶対に無理をさせず即座に休養を取らせることが基本です。本人の体調だけでなく、周囲への感染拡大を防ぐためにも「体調申告制度」を活用し、勤務前に必ず健康チェックを行いましょう。

次に、店内の接触感染防止対策です。2時間に1回を目安に次亜塩素酸液に浸した清潔なダスターで、ドアノブ・トイレのレバー・ドリンクバーのボタン・券売機・レジ周辺など、手が頻繁に触れる箇所を確実に殺菌します。拭き取りのタイミングを記録する「衛生チェック表」を設け、誰が・いつ行ったかを明確に残すことで、管理精度を高めましょう。

また、嘔吐対応の備えも欠かせません。お子様や体調不良者の嘔吐など、突発的な事態に備えて「ゲロポン」などのノロウィルス対応キットを最低1セットは常備します。処理時は必ずマスク・手袋・エプロンを着用し、素手や無防備な対応は絶対に行わないよう徹底します。

さらに最近では「スマホ食中毒」と呼ばれるケースも増えています。トイレでスマートフォンを使用すると、菌を手や端末に持ち帰るリスクが高まります。店舗ルールとして「トイレでのスマホ使用禁止」を明文化し、全員が遵守する意識を持ちましょう。

食中毒防止は、知識よりも習慣と意識の徹底が鍵です。小さな油断が重大事故につながることを忘れず、全スタッフが「自分が最後の防波堤」という意識で取り組むことが、繁忙期を安全に乗り切る最善の対策です。