「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

飲食店で公式LINEへの登録を促す際、よく見られる「◯◯無料」や「一品サービス」といった特典は、実はおすすめできません。なぜなら、登録動機が「クーポン目的」になりやすく、利用後にブロックされる確率が高まるからです。これでは、一時的に登録者数は増えても、関係性の構築にはつながりません。

公式LINEの本来の目的は「関係構築」です。お客様に「価値の階段」を登ってもらい、単なる利用客から“ファン”へと育てていくことが重要です。

この「価値の階段」とは、お客様が「興味」から「信頼」、そして「ファン」へと段階的に関係を深めていくプロセスのことを指します。最初は低価格や無料の体験から始まり、そこで得た価値を実感することで、より高い価値の商品やサービスへ自然にステップアップしていく仕組みです。

たとえばタイ料理店なら、「自宅で簡単に再現できる人気メニューのレシピPDF」や「現地のおすすめ穴場スポット10選」など、知識や体験を提供する特典が有効です。こうした“学び”や“発見”を感じられるプレゼントは、コストをかけずにお客様のベネフィットを生み出すことができ、好印象を残します。

重要なのは、値引きではなく“価値提供”によって信頼を積み上げることです。ターゲット、つまり「理想の相思相愛なお客様」が心から興味を持つ内容を設計し、「登録してよかった」「このお店から学べる」と感じてもらえる関係性を築くことがゴールです。

もちろん、値引きや無料特典も完全に否定されるものではありません。ただし、それらはあくまで一時的な「強力なオファー」として使うべきです。日常的な関係構築には、知識・体験・感動といった“非価格の価値”を届けることが、長期的なファン化の最も効果的な戦略となります。