「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

多くのチェーン店では、店長が新規集客の手法を学ぶ機会はほとんどありません。なぜなら、新規集客は本部が担い、店舗はリピート施策に専念するという分業体制が徹底されているからです。そのため、店長は本部の指示に従ってオペレーションや既存顧客の満足度向上に注力する一方で、マーケティングや販促の実践を経験する機会は極めて限られています。

中には、店長に売上責任を持たせず、FL管理(原価と人件費)だけで評価を行う企業もあります。確かに仕組みとしては合理的ですが、このような環境では「自ら考え、集客を仕掛ける力」が育ちにくく、店長の成長が数字管理の範囲に留まってしまいます。

一方で、中小規模の飲食企業では状況が大きく異なります。経営者が自ら現場に入り、日々試行錯誤しながら集客・販促・オペレーション改善を行っています。その過程を間近で見られる環境こそ、現場に直結するリアルな経営感覚を学べる最高の教材です。SNS発信、チラシ施策、メニュー開発、スタッフ教育──その一つひとつが「経営の生きた学び」なのです。

店舗運営の枠を超え、経営の視点を身につけたいなら、こうした現場密着型の環境にこそ大きな成長のチャンスがあります。上司や経営者が何を考え、どう判断し、どのように数字をつくっているのかを観察し、学び取る姿勢が求められます。

経営者から学ぶ。中小飲食店の社員や店長にとって、この姿勢こそが自らの未来を切り拓く最大の武器となるのです。