「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
ある飲食企業では、ご来店からお帰りまでの体験を8つの項目・24のストーリーとして体系化しています。お客様がどの瞬間に「この店は違う」と感じるのかを可視化し、接客や提供、空間演出など、あらゆるサービスを通してブランド価値が伝わるように設計されています。
この仕組みの特徴は、単なる接客マニュアルではなく「お客様の心が動く瞬間」を具体的に定義している点です。たとえば、入店時の第一声、料理提供時の一言、退店時の見送りなど、一つひとつの行動に“意味”を持たせています。スタッフはその物語を理解し、日々の接客を通じてブランドの世界観を体現する役割を担っています。
教育現場では、この24のストーリーをロールプレイやケーススタディ形式で繰り返しトレーニング。単なるマニュアルの暗記ではなく、体験の意図や目的を理解した上で行動できるよう指導されています。その結果、スタッフ全員が一貫した「ブランド体験」を提供できるようになり、どの店舗でも同じ価値を感じてもらえる状態が実現しています。
このように、店舗体験そのものをブランドメッセージとして設計することは、リピーターを生み、ファンを増やすための最も強力な戦略です。感動の瞬間を仕組みで再現できる企業こそが、これからの時代に選ばれ続ける飲食ブランドなのです。
