「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
飲食店で幹部候補を選出する際に大切なのは、「弱点を直せる人」を探すのではなく、「強みを発揮できる人」を見極めることです。幹部に必要なのは、全方位的にすべてを完璧にこなす力ではありません。むしろ、自分の得意分野を自覚し、それを武器に成果を出せる人こそが、組織を引っ張る存在になれます。
例えば、数字に強い人は売上やコスト管理を通じて店舗を安定させられますし、接客に長けている人はスタッフやお客様を巻き込み、現場の雰囲気を良くすることができます。それぞれの強みは異なりますが、大切なのは「自分の強みを会社の成果につなげられるかどうか」です。
加えて、幹部候補に求められる資質は「仲間の強みを認め、活かそうとできるか」という点です。チームの弱点を責めるのではなく、「役割分担や仕組みでカバーしよう」と考えられる人材は、周囲からの信頼を得やすく、組織の成長を後押しします。自分の強みを最大限に生かすと同時に、仲間の強みを引き出す姿勢がリーダーとしての器を示すのです。
幹部候補を見極めるポイントはシンプルに2つ。
1. 自分の強みで結果を出せるか
2. 仲間の強みを引き出せるか
この視点で日々の業務や振る舞いを観察すれば、自然とリーダーにふさわしい人材が見えてきます。幹部候補の選出は、弱点を補う視点ではなく、強みをどう組み合わせて組織を強くするかという発想が重要なのです。
