「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

飲食店経営において「売上獲得は総力戦だ」と私は強く感じています。売上を伸ばすための施策は無数にあります。新メニューの開発、SNSでの情報発信、チラシや広告の展開、常連客へのフォロー、口コミの強化、QSCの改善など、数え上げればきりがありません。しかし、それらを一人で全て背負おうとした瞬間、重さに押しつぶされそうになり、大変さばかりが先立ってしまいます。

だからこそ大切なのは、「一人でやろうとしない」姿勢です。スタッフを巻き込み、時には家族や友人の協力を得ながら取り組めば、負担は一気に軽くなります。人に任せることに不安を感じる経営者は少なくありませんが、巻き込むことで自分自身の時間とエネルギーが生まれ、より重要な意思決定や戦略に集中できるようになります。結果として、一人では到底到達できなかったスピードと成果が手に入るのです。

売上アップにおいて最大のポイントは「行動のスピード」です。一日行動が遅れれば、その分結果も一日遅れてしまいます。飲食業界はトレンドの移り変わりが早く、競合も多い。だからこそ、思いついたら即行動に移すことが何よりも重要です。目的を明確にし、そこに集中することで、「これは仕事だから」「これはプライベートだから」といった線引きや遠慮も必要なくなります。お店を良くしたい、売上を伸ばしたいという強い目的意識があれば、周囲も自然に応援してくれるのです。

また、総力戦という考え方は、売上だけでなく組織づくりや人材育成にも通じます。店長やスタッフが自分事として売上や集客に関われる環境をつくることで、責任感とやりがいが芽生えます。「自分の働きが売上につながっている」と実感できる職場は、スタッフの定着率も高まり、自然と成果も上がっていきます。

最終的に結果を出すために欠かせないのは、「一人で抱え込まない」こと。仲間と共に進む姿勢を持つことです。総力戦の思考を持ち、周囲を巻き込みながら行動を加速させる人こそ、売上という目標にいち早く辿り着けるのです。経営者一人の力には限界があります。しかし、チームで挑めば限界は広がり、可能性は無限に膨らんでいきます。

売上をつくるのは、個人の頑張りではなく、組織全体の力。これを肝に銘じて、今日から「総力戦の一歩」を踏み出していきましょう。