「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

多くの開業希望者がつまずくポイントの一つが、内装費用の見落としです。
物件ごとに内装工事の内容や費用は大きく異なり、想定以上の出費になるケースも少なくありません。敷金や礼金は把握していても、内装を含めた初期費用の総額が不明確なままでは、事業計画や融資の手続きが遅れ、せっかく見つけた理想の物件を逃してしまうリスクがあります。

特に人気の高い立地や割安な優良物件は、まさにスピード勝負です。初期費用の全体像を早期に把握し、迅速に判断できる体制を整えておくことが重要です。

そのためには、物件選定の段階から内装業者と同行して現地視察を行うことがポイントです。
特に居抜き物件の場合、見た目では判断できない劣化や、配管・電気まわりの不具合が隠れていることもあります。プロの目線で現場をチェックすることで、工事の必要範囲やコストの概算を的確につかむことができ、事業計画の精度も高まります。

結局のところ、物件探しと同時に内装費用の見立てを進めることが、出店成功への第一歩です。準備段階から専門家を巻き込み、「スピード」と「正確さ」を両立する体制を作っておきましょう。


内装費用見積もりのチェックリスト
•厨房設備:配置・配管・換気ダクトの新設や補修
•電気工事:容量不足の解消、配線・照明の設置や交換
•給排水工事:配管の老朽化、漏水の有無、追加配管の必要性
•空調設備:エアコンや換気扇の容量・位置・動作確認
•床・壁・天井:張り替え、塗装、防水工事の必要性
•外装・看板:ブランドに合わせた外観、照明や看板の新設・変更
•家具・什器:客席レイアウトに必要なテーブル、椅子、収納棚
•防火・保健所対応:消防設備、避難経路、保健所基準への適合
•居抜きの残置物処理:不要設備の撤去、廃棄費用


このチェックリストを使えば、見積もりの抜け漏れを防ぎ、物件選びと事業計画の精度を大幅に高められます。