「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
飲食店を1〜2店舗で展開している段階では、マネジメントを細かく整える必要はありません。
もちろん、準備や大枠の仕組みづくりは必要ですが、このフェーズで最も重要なのは、
•売上を生み出すチーム力
•再現可能な仕組みの土台
この2つを現場の実行を通じて確立することです。
売上は“流れ”でつくるもの
日々の営業の中で、「誰が・どこで・どんな動きをすれば売上が立つのか」という流れを、オーナー自身が体感しながら、意図的に組み立てていくことが求められます。
たとえば、
•注文が入りやすい導線の作り方
•回転率が上がるポジショニング
•接客のひと声で単価が上がる瞬間
こうした売上の“動線”を、チームで再現できるように設計していくことが、今後の多店舗展開に向けた最大の資産になります。
会計知識は後回しでOK。まずは「月末キャッシュ」を確認
この段階では、PL(損益計算書)やBS(貸借対照表)がわからなくても問題ありません。
まず見るべきは、月末に現金が残っているかどうか。
•売上は上がっているか?
•無駄なコストは出ていないか?
•キャッシュは積み上がっているか?
この3つを押さえていれば、経営は回ります。
数字の勉強は後からでも追いつけますが、「現場で売上を生む仕組みとチーム力」は今しか育てられません。
マネジメントより「再現性」と「実行力」がすべて
このフェーズでは、マネジメントの細かな整備や人事制度に手を出すより、現場で成果を出す仕組みを磨くことに全集中するべきです。
なぜなら、売上の流れが整い、チームが回る体制をつくっておかないと、3店舗以降のステージで崩れてしまうからです。
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3店舗目からは“別世界”へ
3店舗目に入ると、いよいよ「セールスとマネジメント」の両輪が必要になります。
これは、まったく別の経営ステージへの突入を意味します。
だからこそ、1〜2店舗の今こそが、「現場で売上を生み出す力」を鍛える絶好のタイミングなのです。
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1〜2店舗フェーズは、未来への最大の投資期間。
マネジメントより、“売上の再現性”と“チームの実行力”にすべてを注ぎましょう。
