「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

社長が現場に立ち、自らの手で守り続けてきたルールやこだわり、そして培ってきた文化。
しかしその多くは、社長が現場を離れるとともに、少しずつ薄れていくものです。

たとえ定期的に臨店を行い、改善を重ねていたとしても、店舗数が増えれば増えるほど、QSCの基準は徐々に低下し、「ただ営業しているだけ」という状態に陥るリスクが高まります。

では、どうすれば社長不在の現場でも、理念が浸透し続ける組織にできるのか?
そのための鍵は、「仕組み」と「人」の両輪による文化づくりです。

現場が育ち続けるための4つの対策

1. 理念や基準を言語化・体系化する

社長の“感覚”や“経験による判断”に頼らず、マニュアルや指針として明文化することが第一歩。
誰が見ても「何が正しいか」「どう動くべきか」がわかる状態をつくります。

2. 現場責任者を理念浸透型で育成する

ただ「ルールを守らせる」のではなく、
“なぜそのルールが必要なのか”を理解させる教育を行います。

理念を行動に落とし込む研修や1on1の対話を通じて、「共感」と「納得」を育むことが大切です。

3. チェックリストや評価制度による可視化と定着

QSCの状態を数値化・写真化・言語化し、店舗間や本部と共有できる体制を整えます。
臨店だけに頼るのではなく、日常の業務の中に“チェックと改善”を組み込むことがポイントです。

4. 定期的な経営メッセージの発信と双方向のフィードバック

社長の想いを、言葉として定期的に現場に届け続けること。
同時に、現場の声を吸い上げる仕組みも用意することで、経営と現場の「心の距離」が縮まります。


文化は「仕組み」で守られ、「人」で育ち、「現場」で磨かれていくものです。
現場の成長を止めないためには、「社長がいなくても理念が息づく環境づくり」こそが、これからの組織拡大における最大のカギとなります。