「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
飲食店経営において、「損益分岐点売上」を把握することは、まさに経営の命綱です。売上がいくら上がっていても、コストが膨らめば利益は残りません。逆に、「最低限どこまで売上を取れば赤字にならないのか」という基準を明確に持っていれば、日々の判断や改善の精度は大きく変わります。
損益分岐点とは?
損益分岐点とは、「利益がゼロになる売上ライン」のことです。言い換えれば、これを下回ると赤字、超えれば黒字。つまり、「この売上を超えなければ会社は生き残れない」という、最もシンプルで重要な基準です。
感覚経営から数字経営へ
現場に立っていると、「今日は忙しかった」「まあまあ売れた」など、感覚的な評価で1日が終わりがちです。しかし、いくら忙しくても利益が出ていなければ意味がありません。
損益分岐点を知っていれば、感覚に頼らず、数字をもとに判断できるようになります。売上が分岐点を下回っていれば改善が必要。上回っていれば、どこにどれだけの利益が出ているかを分析できます。
高すぎる損益分岐点は危険信号
損益分岐点が高すぎる場合、それは「コスト構造を見直すサイン」でもあります。売上を上げることだけに目が向きがちですが、固定費・人件費・原材料費などを見直すことで、損益分岐点を下げ、経営の安定性を高めることも可能です。
利益体質への第一歩
まずは、自店の損益分岐点を正確に把握すること。それが利益体質をつくる第一歩です。
そして、毎日の営業をこのラインを超えるかどうかの基準で見ていくことで、「忙しさ=売上=利益」という誤解から抜け出すことができます。
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「感覚ではなく数字で経営する」。この意識が、これからの飲食店経営には欠かせません。
自店の損益分岐点、あなたは把握できていますか?
