「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
私は普段、マーケティングやマネジメントを専門に仕事をしています。
経営数値の分析、売上改善の仕組みづくり、ブランディング戦略など、いわゆる“理論”の側から飲食店経営をサポートしてきました。
しかし、ラーメンや焼肉、中華など、専門業態の現場に立つたびに思うのです。
経営の理屈では語れない世界が、たしかに存在する。
素材の扱い方、仕込みの順序、火入れのタイミング、味のバランス。
一皿に込められた店主の感性とこだわりは、数字では測れません。
仕入れの原価率や調理時間だけでは決して捉えられない、“美味しさを見極める目”がそこにあります。
それは、機械やマニュアルでは再現できない「職人の感覚」。
現代の効率重視の経営観からすれば、非合理に映るかもしれません。
けれど、その非合理さこそが、店の魅力をつくり、お客様の心を掴んで離さない原動力になっている──
私は現場でそのことを、何度も目の当たりにしてきました。
そして、私はそうした職人経営者たちの姿勢を、深く尊敬しています。
彼らの情熱と技術に、マーケティングやマネジメントの力を掛け合わせることができたなら──
「いいものを、きちんと伝え、きちんと届ける仕組み」が整えば、
その店は、もっと多くの人に愛され、もっと永く続くはずです。
経営の正解は、一つではありません。
感覚と理論が両輪となって進むとき、飲食店は本当に強くなる。
私はこれからも、現場の感性と、経営の論理をつなぐ“橋渡し役”でありたいと願っています。
