「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
飲食店を早い時間帯に訪れたとき、店内はガラガラなのに「本日は予約で満席となっております」と案内される──
そんな経験、ありませんか?
実際には、その予約が1〜2時間先というケースも多く、「今この時間」は席が空いている状態。
けれど、準備や予約管理の都合から、入店を断ってしまうことが少なくありません。
その時間帯は、売上がゼロの「空白の時間」になってしまいます。
しかし、ほんの少しの工夫で、その空白は利益を生み出す時間へと変わります。
たとえば、こんな一言を添えてみてください。
「このあと◯時からご予約があるのですが、それまでの1時間ほどで軽く一杯いかがでしょうか?」
このように丁寧に案内するだけで、多くのお客様は快く席についてくださいます。
短時間でもドリンク1杯、前菜1品のご注文が入れば、それは確かな売上。
そのうえ、「柔軟な対応をしてくれた店」としての好印象も残ります。
お客様にとっても、「予約までの時間でも楽しめる」と分かれば、気軽に利用するきっかけになります。
そして、これはお客様側にもお伝えしたいことです。
もし、入店を断られたときに店内の席が空いていたら、ぜひ一言、
「次の予約は何時からですか?」と聞いてみてください。
その1時間が、ちょっとした軽飲食の時間になったり、
大切な人との“思いがけない素敵な時間”になったりするかもしれません。
お店にとっても、お客様にとっても、少しの柔軟さが価値を生み出すきっかけになります。
限られた時間をどう活かすか──
その積み重ねが、飲食店経営の強さに変わり、
そして、日常のちょっとした幸せにもつながっていきます。
