「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
飲食店経営において、「FLコスト」は最重要項目の一つです。
Food(食材費)とLabor(人件費)を合わせたこのコストは、別名「プライムコスト(prime cost)」とも呼ばれています。「第一の」「最も重要な」という意味の通り、経営の根幹を支える数字です。
理想は、売上の50〜60%以内に収めること。
ここが高くなりすぎると、たとえ売上が上がっていても、手元に利益が残らないという事態が起こります。
しかし、現実には日々の営業に追われ、仕入れ額や人件費を把握しきれていない企業様が少なくありません。
その結果、売上だけを追いかけ、利益の漏れに気づかないまま経営が苦しくなる…という悪循環に陥ってしまうのです。
まずは「見える化」すること。
売上予測に基づいた日々の仕入れ管理と人件費管理、この2つの仕組みだけでも、利益率は大きく改善されていきます。
「現場が忙しいから無理」「面倒くさがられるかも」――
そんな声もあるかもしれません。
しかし、現場の負担を恐れて何もしなければ、利益は守れません。
逆に、仕組みを導入することで現場は“感覚”ではなく“数字”で判断できるようになり、意思決定がシンプルになります。
最初に手をつけるべきは、FLの「見える化」。
ここを押さえるだけでも、健全な店舗運営への第一歩になります。
利益を出すことに遠慮はいりません。
お客様により良い価値を提供し続けるためにも、まずは利益が出る仕組みづくりを始めていきましょう。
