「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

社内で新しい取り組みや改革を進めるとき、必ず意識しておきたい「マトリックス」があります。
それは——どれほど意義のある改革であっても、社内には必ず一定数の“抵抗勢力”が存在するということです。

この構造を理解していないと、改革を進める際に反対意見や無関心な態度に直面し、「やはり自分のやり方が間違っていたのでは…」と自信を失ってしまいます。
しかし、実は反対や抵抗の声が上がることは“自然な現象なのです。

改革を前向きに受け入れる人もいれば、静観する人、はっきり反対する人もいます。
それが組織というものです。だからこそ、全員の賛成を得ようとするのではなく、最初に動いてくれる少数の理解者とともに、一歩を踏み出すことが、現実的なアプローチなのです。

また、社内改革にはリトマステスター(試験紙)としての役割もあります。
改革にどう反応するかによって、社員一人ひとりの「意識レベル」や「主体性」が浮き彫りになります。
誰が会社の未来に前向きなのか、誰が現状維持に固執しているのか、自然と見えてくるのです。

もちろん、制度や仕組みを変えることは、時に摩擦を生みます。エネルギーも使います。
それでも、何のためにその改革を行うのか? 目的を忘れずに進めることが何より大切です。

社内改革は「誰かのため」ではなく、「会社の未来」のためにやること。
その過程で反対の声に出会ったとしても、冷静に受け止め、対話を重ね、少しずつ前に進めていく。
これが、組織改革を成功させる上での現実的な道筋です。

抵抗勢力がいるのは、正しい道を歩いている証
そんな気持ちで、変化の第一歩を踏み出してみてください。