「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
お客様の目には映らない場所。
けれど、その空間にこそ「店舗の本質」が現れる場所があります。
それが、「更衣室」です。
更衣室を見れば、その店がどれだけ整理整頓を大切にしているかが一目でわかります。
ユニフォームが乱雑に置かれていたり、備品が適当に積まれていたり、掲示物が剥がれかけていたり。
その光景は、単なる裏側の乱れではなく、スタッフの意識やチームとしてのまとまりを映す“鏡”です。
更衣室には、ユニフォーム、消耗品、文房具類、ロッカー、掲示板、就業規則や衛生マニュアルなど、実に多くの物品や情報が詰まっています。
しかし重要なのは、それらが“あるかどうか”ではなく、「どう保たれているか」です。
就業規則が誰でも読めるように整理されているか。
掲示物が定期的に更新され、伝えるべき情報が届いているか。
それらの基本が徹底されている店舗は、現場のオペレーションも精度が高い傾向にあります。
これは、スポーツの世界にも通じる話です。
大会で優勝を目指す部活動の部室は、例外なく整理整頓が行き届いています。
道具が定位置に戻され、目標や練習メニューが掲示されている。
見えないところを大切にできるチームは、強いのです。
だからこそ、店長やマネージャーといった管理職は、定期的に更衣室に足を運ぶべきです。
表側の売上や数字だけでなく、裏側の状態にこそ、店舗の健全性が現れます。
あなたの店舗の更衣室は、安心して働ける空間になっていますか?
チームの姿勢を映す鏡として、整っていますか?
“見えない場所”を見直すことが、現場力を底上げする第一歩かもしれません。
