「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

数字に込められた想いを感じ取る力とは?


「疑念を持たず素直に受け止められるかどうか」

これは、現場で働く人材が幹部候補へと成長していく上で、ひとつの重要な資質かもしれません。

あなたの会社の社長は、毎日欠かさず店舗の売上を細かくチェックしています。曜日や時間帯による売上の変化、おすすめ商品の販売状況、新規とリピーターの比率、クーポンの使用率に至るまで――。その一つひとつに目を配り、微細な変化も見逃しません。

売上が計画通りに推移していなければ、すぐに広告を手配し、時には計画にない施策すらも打ち出します。一見すると「また社長の思いつきか…」と受け取られがちですが、実際はそうではありません。

社長は、日々の数字を通して“最速のアクション”を起こし、現場と会社全体を守ろうとしているのです。その姿は、現場の店長やマネージャーには見えにくいかもしれません。けれども、それはまさに「親の心子知らず」というもの。

社長が社員の前で弱音を吐いたり、苦悩や葛藤を語ることはほとんどありません。だからこそ、社長の本当の想いは、行動や表情、そして数字の“裏側”に隠れています。

その想いを感じ取り、言われずとも先を読み、自分ごととして動ける人材こそが、やがて社長から信頼され、幹部として任されていくのです。

現場で結果を出すのはもちろん大切。でも、「数字の裏にある社長の想い」を読み取れる人が、組織を強くしていきます。