「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
飲食店の現場で、こんな日報を目にすることがよくあります。
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「予算20万円、最終着地19万8千円」
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数字だけを見れば、達成率99%。立派な数字です。
しかしこの「あと2,000円」が、現場にとって、どれほど大きな意味を持つかを知っている人は意外と少ないものです。
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あと一歩の埋め方を、誰が考えるか
もし、売上の進捗を時間帯ごとに追いかけていたら。
もし、状況に合わせておススメを一品追加でご案内していたら。
もし、テーブルの回転をあと一巡させていたら。
残り2,000円は、数字としてはわずかですが、現場の打ち手次第でどうにでもできた金額です。この詰めを徹底できるかどうかが、強いお店とそうでないお店の分かれ道です。
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99%と100%の差は、売上以上の価値
「あとちょっと届かなかった」
「ほぼ目標達成したからOK」
その感覚が習慣になると、次の現場も同じ結果を繰り返します。しかし逆に、「最後の一歩を必ず取り切る」現場では、全員の意識が変わり、結果として月間、年間の売上にも大きな差が生まれます。
この1%の差は、単なる数字の差ではなく、
「やり切ったかどうか」という信頼の証明
です。
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最後の2,000円を獲りにいける現場でありたい
お客様にあと一品おすすめしてみる。
スタッフに声をかけ、テーブル回転を速める。
客足が落ちたらSNSで即集客する。
できることは無数にあります。
詰めを甘くせず、最後の最後まで「2,000円を取りにいく」。
その習慣こそが、店長として、スタッフとして、そして店舗としての信頼を育て、成長を加速させてくれます。
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まとめ
達成率99%と100%は、数字以上に意味が違います。
たった1%を軽く見ないこと。
その積み重ねが、あなたの店舗を強くします。
