飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させるNEXT5コンサルティングの雑賀です。
複数店舗をマネジメントする立場になると、管理すべき要素は一気に増えます。
QSCチェック、各種日報や報告書、シフト管理、時間帯別のオペレーションの確認など、現場の「当たり前」を漏れなく把握することは、マネージャーにとって基本中の基本です。
しかし、“チェックしている”ことと“成果につなげている”ことはまったく別物です。
マネージャーの本質は「行動」と「判断力」
チェック項目を確認するだけでは、マネージャーとは言えません。
重要なのは、その情報から問題を見抜き、即座に改善を実行する行動力と判断力です。
•「昼ピークに料理提供が遅れたのはなぜか?」
•「お客様アンケートの満足度が下がっている理由は?」
•「人時効率が落ちているのは配置の問題か、人材のスキルか?」
こうした課題を“自分ごと”として捉え、店舗ごとに最適な対策を即時に打てるマネージャーこそが、本当に信頼される存在です。
徹底力が組織を変える
徹底力とは、「細かい確認をやり抜く力」だけではありません。
確認を習慣化し、それを通じて改善まで実行しきる力のことです。
この力があるマネージャーは、どの店舗を任されても成果を安定的に出すことができ、店長たちからも信頼と尊敬を集めるようになります。
逆に、徹底が甘くなると、改善のタイミングを逃し、
どんなに優れた戦略も現場に根付かず、形だけの“報告文化”になってしまいます。
まずは「確認すべきこと」を明文化する
徹底の第一歩は、「自分が毎日何を確認すべきか」を可視化・ルーティン化することです。
•QSCチェックリスト
•時間帯別の業務確認表
•週次・月次の重点指導項目
•各店舗のKPIトラッキング表
これらを仕組み化すれば、忙しい中でも判断のブレがなくなり、誰が見ても明確な「マネジメントの型」ができます。
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成果を出すマネージャーは、特別な戦略よりも、当たり前のことを徹底的にやり抜く習慣を持っています。
それこそが、組織に安定と成長をもたらす“管理の本質”です。
