飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させるNEXT5コンサルティングの雑賀です。

飲食店の新規出店において、立地・価格・商品力などの戦略はもちろん重要です。

しかし、意外と見落とされがちな“成功要因”があります。

それが、「店長人事」と「Xファクター」です。

Xファクターとは何か?

Xファクターとは、他のお店にはない「この店だけの特別な魅力」のこと。

味や価格、立地といったスペックでは語れない、人柄や空気感、なんとなく惹かれる雰囲気。これらの数値化できない要素が、Xファクターの正体です。

お客様が口にする
「なんか好き」
「また来たくなる」
「誰かに話したくなる」
という言葉の裏には、このXファクターが隠れています。

店長の“人選”がブランドの空気を作る

新しい店舗や業態では、まだブランドとしてのイメージが固まっていません。
そのため、最初にその空気感を形づくる店長の存在がとても大きな意味を持ちます。

実際、競争が激しく立地的に不利なお店でも、繁盛しているところがあります。
その多くに共通するのは、「Xファクターを持った人物」が店長に就いているという点です。見た目や経歴では判断できない“空気を作る力”を持った人が、絶妙なバランスで店舗を魅力的にしているのです。

Xファクターは戦略的に作れる

「そんな魅力は偶然の産物では?」と思われるかもしれませんが、実は違います。

Xファクターは、戦略と仕掛けで構築できる要素でもあります。
たとえば、
•店長の個性を活かす店づくり
•SNSを活用した“中の人”感の演出
•接客マニュアルではなく「世界観」を伝える教育

こういったアプローチを通じて、店長の魅力がそのままお店の魅力になる仕掛けを組むことが可能です。

新店舗人事では「数値化できない魅力」も評価しよう

売上実績やマネジメントスキルといった定量的な評価軸だけでは、これからの店長人事は測れません。

むしろ新業態や新店舗では、
「この人が店長なら、このお店は特別になる」
という直感や信頼感も重要な選定軸になります。

Xファクターは、売上以上に「人の心をつかむ力」。
その力を持つ店長の配置こそ、新店舗成功のカギを握っています。


まとめ

飲食店の新店舗開発において、数字では測れない「Xファクター」に注目することは、これからの時代に欠かせない人事戦略です。

あなたの会社の次の店長は、数字以上に「魅力」で選ばれていますか?