飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させるNEXT5コンサルティングの雑賀です。
多くの飲食店で曖昧になりがちなテーマ――それが「店長にどこまで権限を与えるべきか?」という問題です。
結論から言えば、その基準は 「予算管理」 に置くべきです。
たとえば、
・備品の発注
・販促の実施
・新商品の開発
これらは、あらかじめ決められた予算内であれば店長判断で進められるようにする。
逆に、予算を超える場合には稟議を通して本部や経営者が承認する――この明確なルールを設けることで、店長は「利益を意識した判断」を日常的に行うようになります。
つまり、ただの“現場責任者”ではなく、「店舗経営者」としての感覚が育っていくのです。
逆に、何でも社長判断にしてしまうと、店長からの提案は減り、判断力・実行力ともに育ちません。
店長の役割とは、QSC(品質・サービス・清潔)を守りながらリピーターを増やすこと、そして予算を守ることです。
そこにしっかりとした権限を与え、成長を期待し、任せる。
それが、社長一人の力に頼らない、「強い会社」をつくる第一歩です。
