飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させるNEXT5コンサルティングの雑賀です。
飲食店の売上を伸ばすうえで、「店長の頑張り」だけに期待していませんか?
実は、店長が自力で売上を上げられる割合は、前年比でせいぜい10〜15%程度。
半年以内に成果が出ない場合、その背景には「戦力不足」あるいは「業態と人材のミスマッチ」があるケースが非常に多いのです。
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■ 店長の努力だけでは限界がある
もちろん、現場でのQSC(品質・サービス・清潔さ)を維持・向上させることで、売上のベースは整います。
立地や業態との相性が良ければ、ある程度の成長も見込めます。
しかし——
それだけで継続的・安定的な売上アップを実現するのは困難です。
なぜなら、売上の大半は「本部のブランディング戦略」や「新規集客施策」によって構築されるものだからです。
これは大手チェーンだけでなく、中小規模の店舗でも同様の構図が見られます。
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■ 店長任せでは成果は出ない
ありがちな失敗例がこちら:
•「売上が上がらないのは店長の責任だ」
•「もっと現場が頑張れば客数は増える」
•「広告はコスト、現場が工夫してなんとかすべき」
こういった思考に陥ると、現場のモチベーションは低下し、離職や品質低下に繋がります。
結果的に、さらに売上が下がるという悪循環に。
本来、現場が担うべき役割は「接客・再来店の促進」など、目の前のお客様への価値提供です。
新規集客やブランド認知の拡大は、本部が責任を持って設計・実行すべき領域なのです。
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■ 本部がやるべき3つのこと
売上を本質的に伸ばすためには、本部は以下の3つにしっかりと取り組む必要があります。
1.戦略的なブランディングの構築
ターゲット設定、USP(独自の売り)の明確化、ビジュアルやストーリー設計など。
2.新規集客の仕組み化
SNS運用、広告活用、口コミ施策、LINE登録など、継続的に流入が生まれる導線づくり。
3.現場との連携・支援体制の整備
店長が戦術を実行しやすいよう、販促ツール・マニュアル・教育体制をセットで提供。
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■ 売上は「仕組み」でつくるもの
飲食店経営は、「頑張り」ではなく「仕組み」で売上をつくる時代です。
現場の努力を最大限に活かすためにも、本部が果たすべき戦略的役割を見直しましょう。
店長に丸投げしても、結果は出ません。
本部が旗を振り、現場が動く。その連携こそが、強い店舗をつくる鍵なのです。
