長年、日経新聞にお世話になりましたが、夫の第二の人生の職場に
読売が届くので、日経はやめたところ、今度は息子のゼミで日経必読とのこと。
結局、日経電子版に。
電子版は読みにくく、あれだけ新聞大好きな夫も電子版は苦手なようです。
息子のようにタブレットならまだしも、老眼の始まった世代にスマホでは厳しいですよね。
(PCでも新聞を開くことは少なく…)
しかも、新聞紙が意外にも、包んだり敷いたりと生活のここかしこで必要になるので、
夫が日々職場から持ち帰る読売新聞をせっせと読んで保管します。
そこで見つけたのが、人生案内!この回答に興味津々です!
どんな人にも生きていればいろいろな問題は起こるもの。
子育てや介護、人間関係に金銭問題、相続などなどと、そんな悩みに
答える回答者の先生方が素晴らしい!
人生経験が豊富で、専門の先生はもちろん知識も豊富、
酸いも甘いもかみ分けた方々の歯に衣着せぬ回答は痛快!
かくいう私も色々抱えてはいますが、今のところ健康なので
3食食べられていれば、あとは何とかなるかなと…
(本当に大変な時はご飯も喉を通りませんからね。)
それに、私の座右の書 『こころの処方箋』(新潮社) 河合隼雄さんはこう書かれています。
私にとっての名答です。
興味のある方はどうぞ↓
相談に来られる人たちで、自分の努力が報われないことを嘆く人や、
できる限りの努力をしてみたが、解決のいとぐちが見つからない、と
苦しみを訴える人は多い。
努力して努力して、後一息というときに、思いがけない不運が生じる。
あるいは、コツコツ努力を続けているのに誰も認めてくれない。
それに対して、努力もせずに派手なことをする人に皆は注目したり、ほめそやしたりする。
問題解決のために出来る限りの努力をしても駄目という人もある。
息子がノイローゼになった。あちらによい先生が居られるときくと
飛行機に乗っても相談に行く。よい施設があるときくと、巨額の金を費やしてもいれてやる。
漢方薬も試みた、はてはおまじないの類にまで頼ってみたが駄目であった。
これだけ努力しても解決策がないというのはどうしてなのか、と嘆きは深くなる一方である。
(中略)
努力によってものごとは解決しない、と知って、
一切の努力を放棄して平静でいられる人は、これは素晴らしくて、何の言うこともない。
努力とか解決とかいう次元は、この人にとって関心事ではない。
しかし、われわれ凡人は、努力を放棄して平静でなど居られない。
いらいらしたり、そわそわしたり近所迷惑なことである。
そんな状態に陥るくらいなら、努力でもしている方が、まだしもましである。
それにひょっとして解決でも訪れてきたら、嬉しさこの上ないである。
こう考えて、まあ努力でもさせて頂こうかとやっていると、解決が簡単に訪れないから
といって、怒る気も嘆く気も起ってこない。
解決などというものは、しょせん、あちらからくるものだから、
そんなことを「目標」にせずに、せいぜい努力でもさせて頂くというのがいいようである。