[p.003] 蛍光色の夜 悪夢をみた 多次元世界を走っていた ブレーキの効かない自転車に乗って 夜であった 星の光が弱々しかった 暗闇のなかを進んでいった 店々の くすんだ灯を目指して とても暗い夜であった 星々は光りを失いかけて 闇がとても恐ろしかった 私はひどく不安だった