[p.001] 変化 | Turn The Pages

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ページを1枚1枚めくるように、日々を1日1日生きていく

日々の出来事を書いていくつもりが、3ヶ月以上空いて2つ目の記事です。


11日当日、バイト先で休憩をとり終わり、4階の駐車上へ出た瞬間でした。

最初は目眩かと思うような揺れ、間もなく立っていられない程の容赦の無い揺れがきました。

長い揺れの間、あまり多くのことは考えていませんでした。

目の前に停めてある大型ワゴンが前後に激しく動き、タイヤ止めに何度もぶつかっていました。

近くに建っている高層ビルが、僅かにうねって揺れていました。

傍の手摺りにしがみつきながら、おそらく人生で初めて、死を覚悟しました。

それでも矢張り、被災地の被害状況を知ると、あの揺れで死だなどと、甘い思いだったかも知れません。


その日は職場で一夜を過ごしました。

多くの職場仲間が一緒だったのが、本当に救いでした。


何不自由無かった怠惰な生活が一変しました。

今回の地震で、ほとんどの人が色々なことを考えさせられたことと思います。


私がまず最初に感じたのは、食べられる幸せでした。

当日夜、非常食を配給され、職場にあった食料をみんなで分け合い、食べ物ひとつひとつが本当に大切なものと思えました。


大切な人達と一緒にいることの大切さも痛感しました。

11日以降数日間は、心身が本当に不安定で、昼間も1人で家にいられず夜は尚更で、ずっと出歩いていました。

テレビを見たり、当日夜仲間と一緒にいたことを思い出したり、電力不足などのことも相まって、家族や友人等と一所にいることが、物理的にも精神的にも効率的で、とても幸せなことなのだと気付かされました。


何よりも1番痛感したのは、自分が生かされているという事実でした。

食べ物を食べるにしても、電車で移動するにしても、全ての日常生活に於いて、自分はただ生かされていました。


バイトも暫らく休みになり、実家に一時的に帰省して、かなり落ち着いてきました。

姉には、感傷的になるな と怒られましたが、矢張り想わずにはいられません。


とは言うものの、多くの人は日常をとりもどしつつあります。

それでも矢張り、店には商品が少ないし、照明は薄暗いです。

計画停電、必要なところに電気が供給されないのはとても問題と思いますが、節電の意識は有りだと思えます。

”生活様式の変化”というのは、不安もありますが、期待できるものもあるのではないでしょうか。


自分が今も安全であること、

飢えていないこと、

電気を使えること、

凍えていないこと、

電話で話す相手がいること、

明日だけでなく、少し未来のことを考えられること、

太陽の光を浴びられたこと、

ほかにももっとたくさん、

すべてのことに感謝を忘れないように、毎日を過ごしていきたいと思います。