日々の出来事を書いていくつもりが、3ヶ月以上空いて2つ目の記事です。
11日当日、バイト先で休憩をとり終わり、4階の駐車上へ出た瞬間でした。
最初は目眩かと思うような揺れ、間もなく立っていられない程の容赦の無い揺れがきました。
長い揺れの間、あまり多くのことは考えていませんでした。
目の前に停めてある大型ワゴンが前後に激しく動き、タイヤ止めに何度もぶつかっていました。
近くに建っている高層ビルが、僅かにうねって揺れていました。
傍の手摺りにしがみつきながら、おそらく人生で初めて、死を覚悟しました。
それでも矢張り、被災地の被害状況を知ると、あの揺れで死だなどと、甘い思いだったかも知れません。
その日は職場で一夜を過ごしました。
多くの職場仲間が一緒だったのが、本当に救いでした。
何不自由無かった怠惰な生活が一変しました。
今回の地震で、ほとんどの人が色々なことを考えさせられたことと思います。
私がまず最初に感じたのは、食べられる幸せでした。
当日夜、非常食を配給され、職場にあった食料をみんなで分け合い、食べ物ひとつひとつが本当に大切なものと思えました。
大切な人達と一緒にいることの大切さも痛感しました。
11日以降数日間は、心身が本当に不安定で、昼間も1人で家にいられず夜は尚更で、ずっと出歩いていました。
テレビを見たり、当日夜仲間と一緒にいたことを思い出したり、電力不足などのことも相まって、家族や友人等と一所にいることが、物理的にも精神的にも効率的で、とても幸せなことなのだと気付かされました。
何よりも1番痛感したのは、自分が生かされているという事実でした。
食べ物を食べるにしても、電車で移動するにしても、全ての日常生活に於いて、自分はただ生かされていました。
バイトも暫らく休みになり、実家に一時的に帰省して、かなり落ち着いてきました。
姉には、感傷的になるな と怒られましたが、矢張り想わずにはいられません。
とは言うものの、多くの人は日常をとりもどしつつあります。
それでも矢張り、店には商品が少ないし、照明は薄暗いです。
計画停電、必要なところに電気が供給されないのはとても問題と思いますが、節電の意識は有りだと思えます。
”生活様式の変化”というのは、不安もありますが、期待できるものもあるのではないでしょうか。
自分が今も安全であること、
飢えていないこと、
電気を使えること、
凍えていないこと、
電話で話す相手がいること、
明日だけでなく、少し未来のことを考えられること、
太陽の光を浴びられたこと、
ほかにももっとたくさん、
すべてのことに感謝を忘れないように、毎日を過ごしていきたいと思います。