映画「糸」は菅田将暉×小松菜奈 W主演で 2020年8月21日公開です。

 

 主演の小松菜奈さんは、1996年(平成8年)生まれ 山梨県出身です。私の推測<https://ameblo.jp/ttl-nikomat/entry-12614924869.html>では、この年代の女性は腕時計の文字盤を手の甲側(外側)に付けることが多いです。インターネットリサーチが2012年に行った統計によると、女性の20%が腕の内側に付けているということらしいです。実際、2018年公開の映画「恋は雨上がりのように」では、小松菜奈さんは外側に付けています。

 

 

 さて、映画「糸」は中島みゆきの出逢いの奇跡と絆の大切さを歌った「糸」から着想を得たものです。平成元年(1989年)に生まれた男女が北海道の地で出会い惹かれ合うも、遠く引き離されてしまう。そして、それぞれ別の人生を歩んでいた二人だが、奇跡の糸を手繰り寄せながら平成の終わる年 [平成31年(2019年)]に再会を果たす物語です。

 つまり、ストーリーの時代的にも主演者の年齢的にも女性の多くが腕時計を外側につけていることになります。しかし、映画「糸」で、小松菜奈さんの腕時計を確認できたシーンではすべて手の平側つまり手首側(内側)に付けています。自立した女性を演じているシーンでも内側に付けています。ただし、腕時計を付けていないシーンも多々あります。そして、主人公以外の女性は甲側(外側)に付けています。順を追って観ていきます。

 

平成13年(2001年) 北海道 腕時計は着けていません。

 

平成21年 東京 友人の結婚式 ブレスレットの可能性もあるが内側に付けた腕時計を見ているようです。

 

 

平成21年4月9日 (平成20年9月15日のリーマンショックの影響で倒産しパトロンが逃げたとき) 腕時計を内側に付けているようです。

 

 

その後、沖縄・・・・腕時計なし

 

平成22年 北海道 友達の岩手出身の再婚相手・・・外側につけている

 

 

平成22年7月19日 北海道 母を探しに来た葵に会う偶然会う・・・腕時計なし

 

 

字幕にある平成23年は起業の年で、平成22年の可能性が高い シンガポール着・・・・腕時計なし

 

 

平成23年3月11日(東北大震災の日) シンガポールにて起業・・・時計なし

 

 

 

平成30年 シンガポール 創立7周年パーティー後、共同経営者が不動産詐欺に遭あった情報を得てすぐ・・・・内側に付けている 共同経営者は外側につけている

 

 

 

会社を清算した直後‥・・・内側に付けている

          (高級品を処分したという設定か時計が違う)

 

 

平成31年4月30日(平成最後の日) 北海道 手と手をつないだシーンは R1年5月1日 0時過ぎ・・・腕時計なし

 

 

 

 最後の北海道のシーンは、時間を気にしなくてはいけない飛行機やフェリーを使って移動するので腕時計を着けていない所が気になります。しかし、腕時計を内側に付けているのは運命に導かれるという主人公を演じているためと私は推測しました。 腕時計の付け方も観客の心に無意識に共感を呼ぶのでしょうかね。

 

ということは、冬ソナも演出効果だったのかも。放送室で腕時計を見る仕草に違和感があったのは、日本で内側に時計を付けることは知っていたが所作まで研究していなかったのかも知れない。

 

 

【おまけ】

LINEマンガ (映画脚本:林民夫 漫画:海乃エル)では、腕時計を外側に付けているようです。