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仕事中の本音
こんなクサいことや綺麗事と思われそうなことは誰にも話せません。
でも誰かに思いを知ってもらいたい・・・
【矛盾】から生まれたブログ
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小心者は、人の反応に敏感だ。

 

相手が少し眉をひそめれば「何か気分を害したかな?」と考えるし、

声のトーンが変われば「疲れているのかな」と察する。

昔はこの敏感さを「気にしすぎ」とマイナスに捉えていた。

 

 

しかし、管理職になってから気づいた。

この敏感さは、聞き上手としての大きな武器だということに。

 

 

相手の話を最後まで聞く。

目を見て相手の話を聞く。

ちゃんと聞いてるよって伝える。

言葉の裏にある本音や、表情の小さな変化を逃さない。

そして読み取った相手の情報を汲み取り、データとして自分の脳に保管する。

この一連の流れが、自分にとって相手との距離を縮められる最短コースなんだと

社会人17年目にして気付いた。

 

 

「聞き上手」の姿勢が、職場に安心感を生む。

「聞き上手」になれなかった、なるのが難しかったとしても、

「聞き上手」になろうとする過程が相手には伝わる。

部下は「この人は話を遮らない」「ちゃんと最後まで聞いてくれる」と感じ、

より本音を話してくれるようになる。

本音が集まる職場は、問題の早期発見ができ、結果的に成果にもつながる。

 

 

もちろん、聞くだけでは不十分だ。

受け取った声をどう行動に反映するかが大事だ。

僕は、聞いた内容を必ずメモに残し、次の会議や行動計画に組み込むようにしている。

小さな改善の積み重ねは、やがてチーム全体の信頼感を底上げする。

 

 

小心者は、無理に押しの強いリーダーを演じなくてもいい。

耳を傾け、相手を理解する力こそが、

自分にしかない強みだと胸を張っていいのではないかと思う。

 

 

今日もやったろ!!

 

 

 

 

 

僕は昔から小心者だ。

 

初めてのミーティングでは手のひらが汗でびっしょりになり、

部下に注意する時も言葉を何度も頭の中で rehears(リハーサル)してから話す。

リーダーという立場になった今でも、その性格は変わらない。

むしろ責任が重くなった分、余計に慎重になる。

 

 

正直、小心者は損をすると思っていた。

決断は遅くなるし、思い切った挑戦も得意ではない・・・。

でも、ある日上司にこう言われた。

「お前はミスをしにくいリーダーだ。事前に不安を全部つぶそうとするからな。誰かになろうとせず、自分にできるリーダーを目指せ。」

 

最初は皮肉とも取れる発言だと思い、悔しかった。

そんなリーダーはかっこよくない。

まだ若かった僕は素直に受け止められなった。

ただ、、、確かに、僕は何かを進める前に最悪のケースを想定し、対策を考える癖がある。

資料は三度見直すし、関係部署には必ず事前根回しをする。

その結果、大きなトラブルを未然に防げたことが何度もあった。

経験をある程度重ねた今、この言葉を思い出すと

リーダーという役職に決まりはなく、それぞれの特徴や個性を活かしたリーダーでもいいんだと、改めて言葉の意味を理解した。

 

 

小心者の強みは「慎重さ」と「観察力」だ。

周囲の空気の変化に敏感だから、部下の表情の曇りにもすぐ気づく。

些細な違和感を見逃さず、早めにフォローできる。

これは、押しの強いリーダーにはない武器だと思う。

 

 

もちろん、小心者にも課題はある。

必要以上に迷ってしまい、チャンスを逃すことだ。

だから僕は、自分なりのルールを作った。

「情報が7割そろったら動く」「迷ったら期限を決めて判断する」。

これで慎重さと行動力のバランスが少しずつ取れるようになった。

 

 

今では、小心者であることを隠さなくなった。

部下にも「僕は石橋を叩きすぎるタイプだから、君たちはスピードをくれ」と

素直に言う。

そうすると、チームの中で役割分担が生まれ、僕の弱みを仲間が補ってくれる。

 

自分の性格は一生付き合うもの。

小心者のままでいい。

その特性を理解し、磨き、足りない部分はチームで補えばいい。

臆病な心は、決して足かせではなく、

チームを守る大切な盾になれる——そう信じている。

 

今日もやったろ!!

 

 

 

仕事とは

——リーダーとしての引き際と押し際——

 

 

リーダーの仕事には、「引く」と「押す」の両方がある。

部下に任せて見守るときもあれば、自ら前に出て引っ張るときもある。

このバランスは、数字やマニュアルでは測れない。

だからこそ難しく、だからこそリーダーとしての真価が問われると感じる。

 

 

僕が若い頃は、とにかく「押す」ことしか知らなかった。

問題があれば先頭に立ち、議論が停滞すれば強引に方向を決め、困っている部下がいればすぐに手を貸した。

それは一見頼もしい姿に映ったかもしれないが、

同時に「部下が自分で考える機会」を奪っていたと今では思う。

 

 

経験を積むうちに気づいたのは、「引く」ことも責任の一部だということだ。

任せることで、部下は試行錯誤を繰り返し、自分の判断に自信を持つようになる。

失敗しても、その経験は必ず次に生きる。

リーダーは、結果が出るまでの時間を耐えて待つ覚悟が必要だ。

 

 

一方で、「押し際」を間違えるとチームは迷走する。

方向性が定まらないとき、外部からの圧力が強いとき、メンバーの士気が下がっているとき——

そんな時は、リーダーが腹をくくって前に出なければならない。

判断を先延ばしにすれば、組織の迷いは雪だるま式に大きくなる。

 

 

チームの先頭に立つうえで私が意識しているのは、

「相手の成長」と「チームの前進」、どちらを優先すべき瞬間かを見極めることだ。

長期的な成長を狙うなら引く。

短期的な成果や危機回避が必要なら押す。

その判断軸が自分の中で明確であれば、迷いは減る。

 

 

リーダーの仕事とは、「いつ引き、いつ押すか」を決め続けることだと思う。

それは一度覚えたら終わりではなく、チームの状態や人の成長度合いによって変化し続ける。

だからこそ、常に現場を観察し、耳を傾け、心を配る必要がある。

 

 

同時に、

経験を積めば積むほど「意欲」は薄れて、

現状維持や安牌な【安全でリスクのない選択】をしがちになるのが人間であり、

「自己成長意欲」や「さらなる発展・飛躍」といった向上心を見失わないためのシンプルな考え方だと感じている。

 

 

引き際は、部下を信じる勇気。

押し際は、自分が盾になる覚悟。

その両方を持ってこそ、リーダーはチームの信頼を得られるのだと、僕は信じている。

 

 

今日もやったろ!!