500円硬貨のデザイン | しょうちゃん オフィシャルブログ

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みなさん、500円玉のデザインって意識したことありますか?

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隣の席の、Tくんに「ねぇ、500円玉持ってる?」と聞いて、100円玉5枚と500円玉を交換してもらいました。コインを水平な場所に置いて、普通のカメラ機能で撮影した写真がこれ。まぁ、なんの変哲もない500円硬貨です。



次に、500円硬貨を、ちょっと工夫して撮影した写真を見て下さい。

wlebchdxO0.jpg

こんな風に
なっているって
知ってました?


もちろん、私もまったく知らなかったです。教えてくれた友人(Special Thanks TKGさん)に、スマホ(Pixel3a)のカメラの設定をご提供いただいて、15分ほど工夫しながら撮影してみたところ、大きな「500」の0の中に無事に縦の「500円」を浮き上がらせることが出来ました



撮影方法は、こんな感じです。
  • ポートレートモードで撮影する
  • 500円硬貨の下方から水平に近い状態で撮影する
この2点を守れば、おそらく撮影可能だと思います。


Pixel3系の機種のようにカメラが単眼でも、最近の一般的なスマのように複眼でも、ポートレートモードがあれば実現できると思いますが複眼の方がおそらくきれいに撮影できるのではないかと思います。




技術的には、こういうことです。



そもそも、ポートレートモードの写真というのは、最終的に1枚の写真になっていますが「フォーカス(焦点)」の位置のずれた複数の写真を利用して、本来、焦点をあてたいものと、焦点をあてずにぼかしたいものを選別して、人間の本来の視覚に近いような奥行きを「ボケ」という形で実現する技術です。

この他にPixel系統の機種は、撮影時にHDR(High Dynamic Range/ハイダイナミックレンジ)という機能がついています。具体的には何をしているかというと、写真を撮影する際に「暗い部分に合わせた撮影」と「明るい部分に合わせた撮影」と「中間の明るさでの撮影」を行って、その画像を合成して明るさを補正するのです。




この「ズレ」の技術と、「明るさの補正」の相乗効果で、こんな風に数字が浮き出てきます。




いやぁ、面白い。世の中知らないことが一杯あるな〜