やっと完結編ですww

 

ひと通りの手術見学が終わり15時頃。そろそろオペ室を出て次へ。いろいろと企画は考えてるけど“押し付け”になっちゃいけないよな、と思って本人に聞きました。「何かリクエストある?」すると「縫合を教わりたいです!」おっと、その展開は想定外だったww

 

急遽、オペ室にある期限切れの縫合糸と縫合セット(持針器、鑷子)を引っ張り出してきてオペ室脇のカンファレンス室で縫合と糸結びの練習。あれ?自分でやると手が勝手に動くんだけど、いつも無意識にやってるので、いざ教えようとすると「その指とその指で糸を持って、その指で糸を引っ掛けて後ろにもっていって、糸をここから通して…あれ?あれれ?」みたいな感じで、頭で考えようとすると難しい。つっかえつっかえ、なんとか教えました( ̄▽ ̄;)

 

↑糸結び(結紮)、動画にしてみた。手術の糸結びは、結んでいる最中にずっと糸にテンションをかけ続けるのがミソです。糸がゆるむと結び目がゆるんで寄せた筋層や皮膚が開いてしまうので。

 

 

クルズス?スライドによる解説

 

オペ室から応接室に移動。看護学校の講義や市民向けの講演、各種勉強会、レクチャーで使っているスライドで「つよぽんネタ」の美味しいとこ取り。

 

骨粗鬆症と高齢者の骨折

あちこちの病院の勉強会や市民セミナーで使いまわしたスライドです。超高齢化社会、健康寿命、骨粗鬆症治療の重要性、高齢者の骨折治療、それらの将来展望。骨代謝に興味があるとのことだったので、ここからスタートしました。

 

中越沖地震とDMAT

被災地域の中心だった刈羽郡総合病院(現・柏崎総合医療センター)。被災病院の医師として現場を指揮した経験。それをキッカケに災害医療にスイッチが入ったこと。柏崎DMATの誕生、その活動。そして消防との連携強化、その副産物となったDMAT救急車。足早に解説しました。

 

ドクターヘリ

広域の、そして究極の救急医療ドクターヘリ。その運用、実際を解説。院内のレクチャーや看護学校の講義で使ってかなり評判のよかったスライド「ノンフィクション医療ドラマ 柏崎コードブルー」を見せました。これ、昨年のGWに私がドクターヘリ担当だった1日を、病院で日直をしていた後輩整形外科医Tk野たちとの連携を絡めてドラマ仕立て(でもノンフィクション)に作ったものです。ドクヘリの動画や写真を詰め込んだスライド紙芝居。けっこう力作で面白いんですよ、これが(自画自賛w)。

 

 

オマケで病院祭ドクターヘリイベント解説

このブログを始めるキッカケになった病院祭ドクヘリイベントを紹介。大成功のイベントだったから見せたくて。で…ついでにこのブログを宣伝(笑)

病院祭ドクターヘリ イベント報告①(傷病者搬送訓練)

病院祭ドクターヘリ イベント報告②(自己紹介&解説、見学&搭乗体験、そして離陸)

 

 

スライド解説が終わってだいたい16時過ぎ。最後は自慢のDMAT救急車を見せて〆ます。ちょっとまだ寒いけど外に連れ出してDMAT救急車へ。エンジンかけて、中に乗ってもらって、内部の医療資機材や赤色灯、その他装備の説明。ついでに備蓄庫に案内してDMAT活動服、装備、医療資機材を見せて説明。

 

以上で、つよぽん企画の病院見学は終了です。13時半から17時くらいまで盛りだくさんの3時間半でした。医局に戻り、手術が終わって部屋にいた整形の若手と雑談。…とそこへ彼女が持たされたピッチが鳴る。このあと19時くらいまでは、当直医について救急外来を見るんだとか。1日に盛り込んでるなぁ(笑)

 

てんこ盛りの病院見学の1日になりました。午後を担当した私自身も、学生に教えることの新鮮さ、案内ついでに帝王切開を見学した感動、楽しくて充実した午後を過ごしました。

 

○藤さん、おっとりしてるように見えて、実はしっかりしていて積極性があって熱心。好奇心は強いな。見たがる、聞きたがる、やりたがる。ああいうタイプは学生として「お勉強」だけする時期が終わって、研修医として勉強もしつつ「実践する」「経験を積む」段階に入ると一気に成長すると思います、のびのびやれる環境さえ与えられれば。

 

見学に来てくれてありがとう。お疲れ様でした!研修病院って研修医のたくさんいる大病院、研修医の少ないこじんまりした中規模病院、それぞれ長所短所、特色があります。うちの病院なんかは…同期の研修医がたくさん、みたいな環境ではないことが長所でも短所でもあり、指導医を独り占めできるのは利点かな。たくさん病院見学して、自分に合った研修病院を選んでね〜。

 

(´-`).。oO(うちに来ないかなぁ…w

 

オペ室入口にて。私の手術用ルーペを装着してピースサインチョキ