昨日の東京株式市場は日経平均が➕561.23円と大きく値上がりしたのに対して、TOPIXは➖6.74ポイントと値下りしました。これはそれぞれが対象としている株式の範囲が違うからです。TOPIX(東証株価指数)は東証に上場しているほぼ全ての株式の時価総額を1968年1月4日を100とした指数です。つまり上場銘柄をほぼ全て対象にしています。これに対して日経平均株価は日本経済新聞社が日本の代表銘柄として選定した225銘柄を対象としています。
ですからだいたいは同じ傾向の動きをしますが、時々昨日の様な極端な違いが出ることもあります。
日経平均はAi部門などの近年勢いのある企業を多く採用している為、その部門の株価が上がると異常に跳ね上がります。またファーストリテイリング(ユニクロ)の様な株価が非常に高い銘柄は時価総額のシェアが大きくなるので当社の株価変動が大きく影響すると言うことも指摘されています。したがって日本株全体の動きはTOPIXの方が正確に反映しているようです。私も昨日の動きはTOPIXの方が正しいと思います。
日経平均が最近派手に上下するのもこうした事情があるのではないかと思います。日本株のインデックスファンドをやるならTOPIXの方が落ち着いているかもしれません。