高市早苗候補のこと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

小泉進次郎のやらかしたステマ行為の一件で、かえって高市氏の存在がクローズアップされています。なぜ前回の総裁選では決選投票で石破に負けたのか? そこが今回も気になる点です。ネット上に流れている高市氏の政策情報では、保守派で親米・反中国という立場を取り、更に憲法9条の改正を果たすことを目標にしていることが語られています。

 

経済政策としては、国の財政出動による経済再生を柱とする政策を提案しています。赤字国債を発行して資金を集め、その予算でこれからの日本経済を引っ張る産業や企業に国が直接投資するというもの。これは現状の方針、プライマリーバランスの黒字を目指す財務省の緊縮財政とは真っ向から対立します。

 

高市氏は松下政経塾の出身で故松下幸之助の教えで育った人材です。それがどうというわけではありませんが、頭がいいことには違いありません。しかし理論と実践には常に乖離がありそれをどうやって調整するかということも重要な技です。安倍元首相はそこがうまく出来なかったためにアベノミクスは失敗に終わった。

 

それは学校で学べる事ではなく、実際に担当して経験する中からノウハウを身につけるものだと思います。そういう意味で高市氏はまだ十分ではありません。これまでも首相のそういう弱点をカバーするために竹中平蔵のような国会議員ではない人物を呼び込んで丸投げするケースがよくありました。それをやると政権としての責任感がなくなってしまいます。

 

私は今回の総裁選候補者の中で選ぶとすれば、林氏とか茂木氏の方が一枚上なのではないかと思います。ただこの二人には小泉進次郎のような人気はありません。ですが自民党議員や党員の方々はミーハーではないと信じるので、適切な判断をして欲しいものです。