今日の東京市場は、先週末のNY市場の大幅な値下がりを受けて朝から大きく値を下げています。こういう事には半ば慣れてきてしまいましたが、投資家泣かせの相場です。
昨日の夜、NHKスペシャルでオンラインカジノを取り上げていました。最近日本で急速に広まっているのですが、これは違法な取引ですから有罪になります。カジノは賭けですから、投資とは違います。運を試すだけの勝負です。だから「勝つ見込み」なんて論理的な根拠はありません。勝つのも負けるのもその時の運任せ。しかし、一度勝って大儲けすると人間の脳のスイッチがONになります。つまり「俺は勝てる」という根拠もない自信が湧き起るのです。だって勝って儲かった実績があるから。このスイッチがONになると、負けて終わるわけにはいかないという変なプラドが目覚めます。そうなると一度負けたら取り返そうとします。ここから先は泥沼になります。気が付けば多額の負債だけが残ってしまいます。大谷選手の元通訳だった水原一平はその一人です。
ところで株式市場は賭けではありません。経済的な理由で株価は変動するから、その動きを分析して投資をすることで、ある程度の勝算は立てられます。しかし最近の株式市場はそれが成り立たなくなりました。なぜか、それはトランプ大統領の気まぐれな発言で世界中の経済が動揺し、投資家は経済的理由ではなく、単に資産の防衛のためにお金を動かすからです。これはもう心理戦でしかありません。こういう状況では分析すらできません。「トランプに聞け」としか言えません。
