日本人の賃金は異常に低い | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

先日、長男から「会社から万博のチケットを2枚配布されたのだけど、うちは子供が小さいので行けないから、よかったらもらってください」と連絡がありました。ありがたい話ですが、うちは夫婦とも万博にはいきたいとは思いません。私は毎週大阪に仕事で通っていますが、それでも夢洲まで行こうとは思いません。第一、お金がないので万博には行けません。ということで遠慮しました。

 

ネット上では大阪万博の飲食代などの価格が高すぎると批判が相次いでいます。コンビニなのにおにぎりが1個650円もするなんてとんでもない! (実際は結構売れ残っているようです、だったら価格を下げればいいのに・・・) 多分この価格水準は米国などの海外の物価水準で設定しているからだと思う。ロサンゼルスあたりではラーメン一杯4000円が普通だそうです。ざっと日本の価格の3倍です。だからさきほど紹介したおにぎり650円はロサンゼルスの価格水準なのです。

 

こう考えると万博会場の物価水準は、世界の物価水準としては妥当な水準ということになる。だから外国人観光客は普通に支払って食べていく。買うのに抵抗感が強いのは日本人だけだ。それは日本人の賃金水準が世界の賃金の1/2または1/3しかないことが原因なのだ。

 

これは過去30年年以上もの間、日本人の賃金を1円も上げなかった結果、こういうことになったわけだ。なぜそんなことになったかというと、バブル崩壊によって企業を倒産させないようにするために、金利は0%からマイナス金利にし、賃金は上げず、法人税は半分に引き下げたからだ。その結果、確かにバブル崩壊による企業の倒産は防げたが、個人の生活はかなり犠牲になった。しかし物価が上がらなかったので国民は特に不満を感じなかった。

 

ところが新型コロナの影響で世界的なモノ不足を引き起こし、物価が高騰し始めたことでさすがに日本人は耐えられなくなった。本来なら10年以上前のリーマンショックからの立ち直りのタイミング゛でゼロ金利や賃金凍結を解除すべきだったのだ。欧米諸国はそうだった。

 

万博の物価高は万博の運営が悪いのではなく、日本人の賃金が世界的に見て異常なほど低いことが原因なのだ。またそれによつて日本国内の物価が世界から比較すると異常なほど安すぎることが、外国人観光客が大勢日本に押し寄せている理由になっている。例えばマクドナルドのフィレオフィッシュはロサンゼルスでは1個1700円ぐらいするのに、日本では550円ぐらいで買える。そういうことなのだ。まったく最貧国扱いされていて恥ずかしい。

 

このような状況を一日も早く是正すべきだ。それこそ政治の最大の課題ではないか。自公だけではなく、かつて一時期政権を担った民主党にも責任がある。国民の声を聴いていない国会議員ばかりだから政治が機能していないのだ。

 

一度、国会議員を全員クビにして選挙をやり直せ!!  そして新たに国会議員の議員評定制度を立ち上げて、年に一度国会議員を一人ずつ査定したい。活動内容と使ったお金の金額とその調達先を開示してもらいたい。そのうえで、この貧乏国民の賃金を今の2倍にする経済政策を早く作って実施してもらいたい。

 

そういう意味では、この万博の現状を国会議員が自ら訪れて体験するべきなのではないか? もちろん自腹で入場券を買い、予約して、公共交通機関で来場してほしい。ついでに大阪のホテルを予約してみてほしい。高いし、取れない。