アメリカのトランプ大統領は1月20日の就任以来、怒涛のように命令や主張を繰り返しています。「アメリカ第一」というスローガンからすれば、当然の主張なのかもしれませんが、あまりに身勝手です。特に今回のウクライナのゼレンスキー大統領との口論に関しては、無茶なことは当たり前です。
「お前の国には今までいろいろ支援してやったんだから、地下資源の権益をよこせ」「しかしウクライナの安全保障はしない。それはヨーロッパでやれ!」「海外諸国に支援なんかしても我々アメリカには何のメリットも無い」
それを言っちゃあ、あしめえよ! トランプの旦那!
今までアメリカは世界一の経済大国として、軍事大国として、そして世界の警察として諸外国にいろいろと干渉してきた。そのことが現在のアメリカへの畏敬の念につながっている。つまりその歴史がアメリカを世界一の大国に築き上げてきた。それを「もうそんなことはやらねえ」と言うのなら、アメリカへの信頼は落ちるだけだ。今日のアメリカの繁栄を支えてきた信頼を失えば、ロシアや中国の様なただ大きいだけの国に成り下がる。
こういうトランプ大統領の威勢のいい言いっぷりを支持しているアメリカ人は、その足元の大地に亀裂が走っていることに気が付かないのだろうか。