今朝の羽鳥さんのモーニングショーでも米不足の話をしていました。その中で誰が米を隠し持っているのか? という話になりました。お米の業者ではない異業種が投機目的で買い付けて行ったという説が出ましたが、それはおかしいという事になりました。お米は生ものですから保管するには品質を保つためにかなりの設備コストがかかる。年間で約1億円ぐらい。そんなコストをかけてたら高値で売っても儲からないと言う。これから備蓄米が出ることを考えたら価格は一時的に下がる可能性があり、隠し持っていたら大損する。では米はどこに行ったのか?
そこで専門家の話としては、本当は米は生産量そのものが不足しているのではないか。政府が管理できるのは農協(JA)ルートの流通量だけでこれは全体の50%ぐらいにしかならない。それ以外は農協を経由しないで流通している。この部分を把握できていない可能性がある。だから誰かが隠し持っているのではなく、そもそも米の生産量が不足していて需要を満たしていない。
だとするとこれは政府つまり農林水産省の怠慢、というか失敗である。長らく続けてきた減反政策の実情を把握していなかったか、または別の要因で需要が高まっているかになる。政府はその責任を取らなくてはならないのに、アジア系(中国人)のバイヤーが買い占めているとか、IT業界の企業が投機で買い占めているとか、いろんな説を流布しているのではないか。
国民の主食の米を不足させたという事は、大規模な気候変動や災害による場合は別として、通常はあってはならない。農林水産省とマスコミはそろそろ真実を明かしてもらわないと困る。
