滋賀県と岐阜県の境目にある伊吹山では土砂崩れが多発するようになったと報じてました。その原因は野生の鹿が増え過ぎて山の草を食べ尽くすから斜面の地肌が露出して雨が大量に地面に染み込むようになったからだと説明していました。確かに昔の写真と比べると山肌が茶色になってます。
ではなぜ鹿が増えたのか?それは人がいなくなったからだ。人が山に来ないから鹿の縄張りが拡大したというわけだ。実はこの理由は熊の被害が多発している理由と共通しているらしい。
少子化が進み、景気も悪くなり、山村では後継ぎの若者が都会に行ってしまったことで人口がめっきり減少した。商店街もシャッターだらけでほとんど閉店済み。賑わいというものがなくなった。そうなれば山に住む野生の動物達は人間たちがいなくなったと思うのは当然だ。だから街の方に出てくる。
人間社会の衰退が野生動物の勢力拡大を招いた。でも人口が減ってしまった以上、これを元に戻すのは容易では無い。我々人間社会を維持するためには人口を保つ努力は必要です。そんな見方で政治をする人はいないだろうなあ。