ゴルフと私の複雑な関係(1) ゴルフ会員権を買うまで | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

 

私ぐらいの世代の男性ならみんなゴルフをやっていると思います。私のところにも時々ゴルフコンペのお誘いが届くことがあります。しかし今の私はゴルフはやりません。30年ほど前の銀行員だった頃は結構ゴルフに行っていました。決して上手ではなく、自己最高のスコアは94でしたから、いわゆる「下手の横好き」でした。そんな私のゴルフとの複雑な関係を思い起こしてみます。

 

もともと親父が大のゴルフ好きで、日曜日はほぼ毎週ゴルフに行っていました。だから私が社会人になったとたんに「ゴルフをやらないと仕事づきあいに困るぞ」という理由で、半強制的にゴルフをやらされました。しかし私の体形はどちらかというと格闘技系で肩幅が広いため、肩を回すスウィングが下手なのです。当たると物凄く飛びますが、曲がると隣のホールに飛んで行ってしまいます。

 

昭和の時代はサラリーマンはみなゴルフに興じていました。ゴルフに行かない日曜日は「小松原三夫のゴルフ道場」をテレビで見てから、クラブを持って近所の打ちっぱなし練習場に通うという典型的なサラリーマンゴルファーでした。

 

当時のサラリーマンはまずゴルフ場を予約するところから戦いが始まります。メンバーシップでないパブリックゴルフ場の予約を取るのが一苦労で。電話にかじりついて予約センターにつながるまで何度もかけ続けたものです。

 

親父からは「ゴルフ会員権を買ったらどうか?」とアドバイスされました。当時親父はメンバーシップのゴルフ場に通っていましたから、予約も簡単だしプレー料金も安いとうことは私も知っていました。しかし会員権の価格相場は高くて手が出ません。バブルでしたからなおさらです。

 

しかし親父は借金してでも買っておけば将来必ず値上がりするから損はしないといいます。確かに親父の持っている会員権は150万円ぐらいで買ったものが当時の相場では3000万円以上でしたから、究極の資産運用でした。

 

この甘い誘いが私を狂わせました。ゴルフ会員権ローンというローンがあり1000万円ぐらいならポンと簡単に貸してくれる。

そこで私は名義書き換え料込みで940万円を借りてゴルフ会員権を買ってしまいました。今から思えば、これが私のゴルフ歴の地獄の始まりでした。(つづく)