今回から東海編です。東海は、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県の順で書きたいと思います。
ではさっそく静岡県から参ります。
静岡県には、私が長野県に住む前に住んでいました。私の父は医者でしたが、当時、磐田の方にある豊田村(現在は豊田町)の診療所に赴任することになり私たち一家はここに越してきたのです。家の周りには田んぼがあるだけでした。静岡は気候が温暖で雪など降ることはありません。私は物心ついた頃にここで人生の記憶が始まりました。三輪車に乗って田んぼの畦道を行ったり、母の自転車に乗って近くの天竜川まで行ったり。近所の駄菓子屋におやつを買いに行ったり。今でもその頃の情景をよく覚えています。社会人になって車を買った私は、ある日突然ここに行ってみたくなりました。東京から東名高速を走り浜松まで行き、そこからは地図と記憶を頼りに、手探りでこの場所を探し当てました。唯一の手掛かりの診療所がまだあったのが幸いでした。しかしその前を流れていた大きな用水は無くなり、わずか50センチぐらいの幅の水路になっていたのには驚きました。私はかつてその用水で魚釣りをした事がありましたし、誤って用水に落ちて流されたところを近所のおじちゃんに助けられたこともありましたから、非常に思い出深いのに、こんなちっぽけな水路になってしまったのか! 私の思い出は幻になってしまいました。
大人になってからは、静岡には仕事で出張してました。当時の私は静岡県を担当していたので、それこそ伊豆半島から浜名湖周辺まで、駅でレンタカーを借りて走り回りました。ほぼベッタリ地元に密着して活動してました。だからドンドン静岡県が好きになって行きました。そんな体験があるため、今でも新幹線で静岡県内を走っていると、車窓の景色から当時の自分の姿が見えるような錯覚を覚えます。
静岡の名産品と言えば、お茶とみかん🍊、それに魚介類ですが、黒おでんや富士宮焼きそばなども有名です。私が特に好きなのが田丸屋のわさび漬け。新幹線の三島駅のホームにある売店のおばちゃんが選び方を教えてくれました。わさびの質もさることながら、粕漬けの味も肝心なのだそうです。という事で、私はいつも田丸屋の金印を買います。
もう一つ、お茶の竹茗堂のお茶漬けです。玉露茶葉に昆布茶が入っているせいか、お湯をかけるととろっとした食感があり実に美味い。このパッケージの絵柄は昔から変わっていないのも嬉しい。
静岡はのぞみが停車しないせいか、通り過ぎてしまうかもしれないのですが、実はいろいろ楽しめるところが満載です。
是非訪ねてみてください。皆さんの知らない静岡の良さを発見できますよ。
次回は愛知県です。