デジタルカメラは1995年にカシオから発売されたQV10から始まりました。このカメラを最初見たときに私は驚きました。まずこの形です。レンズがクルクル回転して自分の顔を写すことができる。今でこそ「自撮り」なんて当たり前ですが、当時はそんな言葉はありませんし、自撮りする人なんていません。なぜこんな形にしたのか?そして液晶画面です。ここに写した写真が表示されるのはわかるのですが、撮影している時も被写体の映像がモニターのように表示される。こんな風に撮影するのは画期的です。まるで一眼レフのファインダーを覗いているみたい、あっ!そうだよ。これはコンパクトカメラみたいだけど、露出補正をすると画面の映像もそれに対応して変化する。これは凄いぞ。そう思った私は即、買いました。25万画素なので画質は荒いですが、スナップ写真なら十分。このカメラで撮った子供達のポートレート写真は今でも家に飾っています。そしてこれがその後の写真とカメラを根本的に変えていきました。(つづく)
