私の趣味遍歴(写真とカメラ) その8 鉄道写真 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

今回は鉄道写真について書きたいと思います。

もともと私は子供のころから鉄道が大好きでした。しかしその頃私が住んでいた町には鉄道が通っておらず、日常的に鉄道をみることはできませんでした。そのためテレビや本で見ながらいろいろ想像するしかありません。

母の実家が富山市の大きな踏切のそばにあり、夏休みなどで帰省するとチャンスでした。当時の踏切には警手さんといって、踏切の遮断機を手動で上げ下げするおじさんが一日中常駐していました。私はそのおじさんと仲良くなり、一緒に踏切の番をしながらいろんな列車の種類を覚えたものです。

 

当時はまだ私は写真を撮るとか、時刻表を眺めるといった趣味は無く、ただ単に見るのが楽しいと言う程度です。それから何十年も経ち、私はさいたま市にマイホームを買い住むことになりました。ここはもちろん鉄道が通っています。JR宇都宮線(東北本線)です。このことが久しぶりに私に鉄道への興味を掻き立てることになるのです。

 

ブルートレインが毎日何本も通過していきます。これをなんとかカッコよく撮りたい。ところがいざカメラを向けて撮ると上手く撮れないんです。目の前を早い速度で通り過ぎる列車を思い描いた構図で収めるのにはシャッタースピードとシャッタータイミングが合わないとダメです。シャッタースピードはだいたい1000分の1ぐらいですが、シャッタータイミングは反射神経です。ファインダーを覗いて列車がどの位置に来たらシャッターを切るのか予め決めておき、構えた位置を絶対に動かない。ところがどうしても真ん中に来たところでシャッターを切りたくなる。それをじっと我慢して所定の位置に列車が来たところまでは待つ。これが必要なんですね。

 

次は流し撮りです。シャッターを30分の1ぐらいにしてカメラを列車の動きに合わせて横に動かしながらシャッターを切る。理屈ではわかっているのですが、いざやるとシャッターを切る瞬間に手が止まってしまう。動かしながらシャッターを切る練習を何度もやらないと感覚が身に付かない。慣れて来るともっと遅いシャッタースピードにして、背景がほとんど流れているような流し撮りができると撮った写真のスピード感は凄いです。

 

鉄道写真家の広田尚敬氏の「鉄道写真のプロテクニック」というビデオが好きで何度も見ました。DVDにして再販して欲しいです。

 

ところで最近はすっかりブルートレインが消えてしまい寂しい限りです。たまに四季島を見かけますがあのスタイルはもはや列車では無いですね。電気機関車に牽引されて走るブルートレインの復活を祈ります。

 

次回はデジタルカメラについて書きたいと思います。(つづく)