私の趣味遍歴(写真とカメラ) その2 基本を学ぶ | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

写真を趣味にしようと決めたのは良いのですが、何を撮るのかが決まりません。今まで通り家族の記念写真は撮るのですが、趣味の写真としてテーマは何なのか? それが決まらないことにはどこに撮影に行けばいいのか分かりません。そこで取り合えず写真集をいろいろ見ることから始めました。風景写真、花の写真、山の写真、鉄道写真、人物ポートレート、女性ヌード写真、スナップ写真、報道写真など、いっぱいジャンルはあります。この中から自分でも比較的容易に撮れそうだと思ったのが風景写真と花の写真です。これらはよくカレンダーに使われたりしますが、綺麗に撮れたら家に飾って楽しめそうだと思いました。

 

α7700iにはプロの写真テクニックを小さいメモリーカードに入れたものを別途販売していて、それをカメラに入れるとプロ並みの写真が撮れるというのが売りでした。しかしそれを買ってきて風景や花を撮って見ても、必ずしも感動できるような出来栄えにはなりませんでした。なぜだろう? ここで私は壁に当たってしまいました。

 

風景写真の撮影テクニックとは何なのだろう? それがわからなければこの問題は解決しません。そこで私はそもそもの写真撮影の基本を勉強することにしました。写真家やカメラマンが書いた写真撮影に関する教本が売られています。誰の本が良いのかは分かりませんが、とりあえず分かりやすい本を選んで買いました。月間雑誌の「アサヒカメラ」「日本カメラ」「CAPA」「カメラマン」などもよく買いました。

 

この勉強を通じて写真撮影の基本的なテクニックは覚えることが出来ました。ピント、露出(絞りとシャッタースピード)、露出補正、構図、シャッタータイミングなどそれまで知らなかったことが如何に多かったことか。でもカメラの基本を押さえておかなければカメラをどう使うかが理解できません。今はカメラは進化して、それらのことをなんでも自動化していますが、一体何がどう自動化されたのか分からないと使いこなせないと思います。

 

同時に、私はこの勉強を通じて昔ながらのマニュアルフォーカスカメラに関心が移っていきました。ピント調節はもちろん、露出の設定、ISO感度なども自分で設定しないといけないのですが、さきほど書いた勉強を通じてそれらのことが理解できるようになったのは大きいです。

 

また交換レンズに関しても関心が高くなりました。一眼レフカメラというのはレンズを交換して使用できるのが特徴なので、交換レンズを何本か持つことで撮影の幅が広がるのだと言うことを知りました。

 

この交換レンズというのはメーカー純正品だけではなく、レンズ専門メーカーのシグマ、タムロン、トキナーなどからも各社用の交換レンズが売られていて、新品はもちろん、中古品ならば街中のカメラ屋さんに行けばたくさん売られています。カメラもレンズも精密機器なので手入れさえ良ければどんなに古いレンズでも問題なく使えます。中古カメラ屋さん(私はよく東京/中野のフジヤカメラに行きました)には商品の程度を示すA、B、Cなどのランク付けがなされているので参考になります。

 

この交換レンズの世界に一歩足を踏み入れると、もうそこから抜け出せなくなります。果たして良い写真を撮るのに高価なカメラや高価なレンズは必要なのか? あれから何十年か経った今、私なりの結論を持つには至りましたが、その当時は無限に広がる交換レンズの世界の淵に立ったばかりでした。次回は中古カメラと中古レンズにはまってしまった話について書きたいと思います。

(つづく)