まだ大統領になってもいないトランプ氏の発言一つで、世界中が動揺している。「もしトラ」とか「ほぼトラ」とか言われる所以です。
「半導体産業はアメリカのものであり、台湾のメーカーがシェアを伸ばすのはけしからん!」みたいなことを言ったと思ったらたちまち半導体企業の株価が暴落しました。これだから株式投資は怖い。一人の男の発言とは言っても、ネットで瞬時に世界中に伝わるからこういうことが起こる。そういえば1929年の世界恐慌の時も、電信システムによって情報が全米に伝播したのが原因の一つだったと聞いている。情報化社会の長所でもあり短所でもある。
投資は情報力で決まります。特に短期間の投資成果はそれが勝敗を決すると言っても過言ではない。「短期間の投資なんてしてないよ、投資は長期投資だ」と言っている人も心の底では短期的な値上がりを期待している。だから株や投信を買うと、その日から株価や為替、金利の動きに目が釘付けになり、下落が大きいと損切りして撤退する。逆に大きな儲けが出てもすぐに売って利益を確定する、なんていうことをくりかえすものです。
まあ、それが面白いと言えば面白いのですが・・・。
国内の政治や企業情報なんて全然報道されないし、されてもつまらない情報ばかりで、投資の世界には影響ない。当分の間、情報はアメリカ発ですね。
