アメリカ大統領選挙にかかわるバイデン氏とトランプ氏のテレビ討論会のことが話題になっています。81歳のバイデン氏対78歳のトランプ氏。どちらもかなりの高齢です。その二人が1体1で討論したのですが、最初からお互いが相手を批判、悪口、暴言の限りを尽くすという非常に品の無いというか下品な討論会でした。
世界のナンバーワンを自認するアメリカ合衆国の次期大統領候補が、本当にこの2人でいいのか? 私は以前から疑問に思っていました。もはや二人とも大統領経験者ですから、年齢による衰えを考慮したら引退して、もっと若い候補者に譲るべきだ。
特に今回はバイデン氏の話しぶりに衰えの兆候が多々あったようで、主要なメディアであるニューヨークタイムズは「米国のためにバイデン氏は選挙戦から去るべきだ」と指摘。ほかにも同様の声が上がっています。民主党にとっては大変まずい展開です。
でも昨夜のテレビ番組で池上彰氏が言っていましたが、今このタイミングで民主党が候補者を交代させるのは極めて不利。もしやるならバイデン氏自ら引退を表明しないと無理なのだそうです。
一方でトランプ氏だって高齢者だし、数々の罪状で係争中、一部は有罪判決を受けている札付きの男。こっちはこっちで候補者であることが不思議だ。なぜアメリカはこの二人を大統領候補者に選んでいるのか?
私はこう考えます。
今や大統領は財界の代理人に成り下がっているからだと。
1985年のプラザ合意以降、アメリカの経済は政治主導になった。だから長期間の好景気に沸いているアメリカは、その経済環境を維持するための大統領、すなわち財界の意ままに操れる人物であることが必要なのだ。だから爺さんでいいのだ。なまじ50代ぐらいの元気な人物が登場すると厄介なのではないか。
しかしアメリカの大統領は重要な役割を担っています。ちゃんとしたした人を選んで欲しい。
