金融固定資産税の提案 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

お金というのは大変重宝なもので、どんどん貯めることが出来て、そのまま貯めておけばいつでも使える。だからお金を貯めて大金持ちになれば天下無敵の境地に達する。

ところがお金がたくさん貯まってくると、何故か使いたがらなくなる。それよりも、もっと大胆に増やそうとする。これまでは働いてもらった賃金の中から節約して貯金してお金を貯めて来たが、それではなかなか増えない。それよりも貯めたお金を使って金融市場で運用益を稼ぐ方に魅力を感じるからだ。つまり資産運用。なぜか国も奨励してます。新NISAなどもその現れ。


日本にも個人で何億円、何十億円もお金を持っている人がたくさんいます。ところが、せっかく貯めたお金なのに使わないで貯めたまま亡くなる人が多いので、遺産相続で争いが起きる。私は昔、相続対策を提案していた頃、そういうお宅を訪問することがありました。80歳や90歳近い年齢なのにまだお元気で資産運用に余念がない。ある意味素晴らしいことなのですが、お金は使うためにあるので、そんなにたくさんものお金を貯めて自分が使わないで残してなくなってしまうというのは理解し難い話だ。結局、相続税で大半が国に持っていかれるだけだ。


アメリカや日本で近年、ますます貧富の格差が広がっているのもこういう背景があるからだと思う。資産運用と言うのはお金持ちほど有利で大きく増やせるからだ。それ自体は問題ではない、私が問題視するのは、お金持ちは、貯めたお金を使わない事だ。別に貧しい人に施せと言っているわけではない、商品やサービスをどんどん買えと言ってるのだ。そうすることでお金がお金持ちの手元からお店に渡り、メーカーに渡り、メーカーや小売店の売り上げが増えるから、従業員の賃金や賞与も増える。雇用も増える。資本主義経済というのは基本的にそういうしくみになっている。今のアメリカはそういうお金の流れが勢いづいているのに対して、日本は企業も個人もお金を抱いたままじっとしているからお金が流通しない。これは最悪な経済だ。


そこで、私が提案したいのは、

「金融固定資産税」だ。例えば金融資産10億円以上に対して毎年1%の課税をすると言うもの。まあ我々庶民からすれば雲の上の方々です。金融資産残高10億円で課税額が1000万円。国税庁や財務省は喜んでやるだろうけど、彼らを喜ばすためにやるのではなく、お金持ちにお金使わせるためにやるのだ。だから累進課税にする必要がある。ただし、教育、福祉、介護などに寄附した分は税額控除とする。どうでしょうか?