アメリカのFOMCで利下げが遠のいたことが表明されるや否や、ドル円は急激な円高に動いた。アメリカの金利が当面下がらないのであれば日米の金利差は縮まらないので、むしろ円安に拍車がかかる要因になるはず。昨日の時点て157円台でしたから、再び160円台まで円安が進むのかと思いきや、日本の財務省"正義の味方"を自認する神田財務官の鶴の一声が発せられ、大規模な為替介入が実行された(?)。日本政府が保有しているドル建て資産を大量に売却して円を購入する、ドル安→円高への為替操作。
大量のドルが一気に市場で売りに出されれば、需給が緩みドルは下落する。同時に大量に円を購入すれば逆に円の需給はタイトになり円は高騰する。当たり前の動きです。
何が何でも1ドル160円は突破させないぞ!!という日本政府の強い決意が表れています。しかしその後数時間立つと再び円安に戻ってきました。いったいこんなことを繰り返してなんか役に立つのでしょうか。やればやるほど日本の外貨準備高は確実に減ります。それは将来の円の通貨としての安定性を損ないかねないリスクを伴います。
「どうだ! 俺様の一声で為替をこんなに動かせるのだ!!!」と叫んだかどうかは知りませんが、国民が汗水たらして稼いだお金の結晶である外貨準備金をボンボンと海に放り込んでいるように見えてならない。
