円安加速中に思うこと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

 

 

 

 

 

昨日の日銀の植田総裁の記者会見は完全に肩透かしを食らった感がありました。特に「現時点では今の円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」という発言。日銀はそういうふうに認識しているのか。これでは為替介入する理由はなく、市場は安心して円売りを加速するだろう、と思ったら、今朝起きてびっくり。既に158円台まで円安が進んでいました。これには日本に来ている外国人観光客もびっくりでしょう。

 

円安が物価高に影響しているわけではないとしたら、われわれ日本人にとって円ドル為替レートはどの水準にあればいいのか? 正直、分からなくなってきました。もし今ここでドル売り円買いの大規模な為替介入を実施するとしたら、それは誰の為なのか? 財務省が我々の税金を投入して為替介入するということは、国民の為に実施するのでなければ意味が無い。「行き過ぎた円安」というのはどの水準を指すのか? 

 

いまや日本はお金はたくさん持っているが、経済力は弱いアジアの小国という位置づけになっている。だからどんどんお金だけむしり取られる一方だ。それでは困る。日本は世界の産業に先端的な技術や製品(部品)を供給する重要な国にならなくてはいけない。例えば、たった数分の充電で500キロ以上走れるEV用バッテリーを生産・供給出来れば、米国のテスラや中国の自動車業界すらも支配することができるはず。目先の利益や株価にばかり気を取られている経営者ではだめだ。何が将来の日本の強みになるのか、そういうビジョンを持って経営してほしい。