ロシアがウクライナに軍事侵攻して2年が経過した。最近はロシアの攻勢が激しくウクライナは防戦に必死だという。その原因は武器の不足。最大の支援国であるアメリカで予算が通りにくくなっている。折からの大統領選で共和党のトランプ候補はウクライナへの支援はしないと公言していて、それが国民感情に微妙に影響している。しかしウクライナがロシアに負ければ、次はヨーロッパ全体がロシアの侵略にさらされることになる。
そもそもロシアのプーチンが武力侵略による領土拡大に固執しているが、これはロシア国民の総意ではないと思う。あくまでプーチンの個人的なこだわりだ。中国だって習近平のやっている強権政治は果たして中国の国民の総意だろうか?違うと思う。ロシアも中国も国家権力を掌握しているトップとその政府によって自分勝手な行動がとられている。
これらの国の政治と言うのは何なんだろう? 民主主義国家ではなく専制主義国家ならばトップ一人の意向で戦争や強権の発動ができてしまう。その結果、国民の意思が置き去りにされてしまい、場合によっては政府に反対すれば逮捕されて、投獄されてしまう。おそろしい社会だ。かつて日本も戦前、戦中は同様な社会だった。
アメリカもトランプが大統領になれば、独裁的な政治によってロシアや中国と同様な社会になる危険性がある。そういうことになれば、結局最後の政治的な手段は武力になり、戦争を起こす可能性が高い。
しかし戦争は何も解決しない。
