佐々木融氏という日銀出身の為替の専門家がYouTubeで話していましたが、「現在の円安の水準は1970年頃の為替固定相場制時代の1ドル360円とほぼ同じ水準にある」と。これは衝撃的なことです。実効為替レートの推移のグラフがそれを如実に表しています。
日本の戦後の高度経済成長がほぼ吹き飛んでしまったわけで、いかに貧しい国になっているかを物語ります。同氏はこういいます「だから誰も円を買わないので、円安基調になってしまった」
と。つまりこんな貧しい国に投資する人はいないということ。それは例えば賃金水準をみれば一目瞭然。日本の賃金水準はアメリカの4割、オーストラリアの5割しかないという。
外国人観光客は日本に来れば、自国の物価の半分の価格で物やサービスが買えるから、みんな喜んで来ます。東南アジアの人たちも「安いですね」といって爆買いしている。これをインバウンド需要だと言って喜んでいる日本人は本当におめでたい国民です。
今や日本の通貨である円の購買力が発展途上国並みに低下していることに気づいていないのだ。逆に今日本人が海外に行くと非常にみじめな思いをします。
肝心の政府は、東京オリンピックの予算から一部資金をネコババしたり、裏金を作って隠したり、懲りずに大阪万博の予算を倍に膨らませてまたネコババしようとしたりと国会議員自ら泥棒を働いているありさま。
このままでは日本は破綻します。国内の経済を復活させなくてはいけない。企業が国内に工場や研究施設を作ることを促進しなければいけないし、国民の賃金を早く今の2倍にしないといけない。
