二つの朝ドラ | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

毎日二つの朝ドラを見続けています。ひとつは「ブギウギ」もう一つは再放送の「まんぷく」。

実はこのどちらも時代が戦前から戦後の時代でかなり重なります。だから時々話が混乱してしまうのですが、ようやくどちらもドラマの中では終戦を迎え、戦後の時代になりました。

 

「ブギウギ」ではスズ子がスウィングの女王として復活し、ステージ狭しとばかりに踊りながら歌い、聞いている観客は満面の笑みで歓声を上げています。そういうシーンを見ていて思うのは、日本にとっての終戦というのは、ある意味で市民革命だったのではないでしょうか。日本人がそれまで国家の統制の元で自由を制限されてきた、抑圧された社会だったのが、図らずも進駐軍の統治によって民主主義という名の自由を初めて手にしたのではないか。そういう意味でも「終戦記念日」を考えてもいい。食べるものも着るものもない貧しい日本でしたが、戦後になって自由の空気が人々の心に大きな希望を芽生えさせたことは事実です。

 

「まんぷく」の主人公の万平さんは、それまで何度も濡れ衣を負わされたりしてひどい目にあいながらも、「世の中のためになるものを作りたい」という理想を掲げ、ひるむことなく努力し続けていた。それがやがて「即席ラーメン(チキンラーメン)」を発明し、さらには「カップヌードル」を発明し、日本のみならず世界中の人々の食生活に大きなインパクトを与えた。

 

あの頃の自由で、民主主義の空気は今でも保たれているのだろうか? 

私は、国民の思いを為政者である政治家も共有していることが、真の民主主義の証だと思うのです。